〜小児看護専門看護師ブログ〜自己紹介
- 2026年1月15日
- 小児看護専門看護師ブログ
みなさま、はじめまして。
今回より6回シリーズでブログを担当させていただくことになりました!小児看護専門看護師の中井です。
私のブログでは主に、看護の視点からクリニックで出会うお子さんと関わるときに大切にしていることやお子さんがクリニックに受診されるときに役立つ知識について、ブログを読んでくださっている皆様と共有したいと考えております。よろしくお願いいたします。
そもそも専門看護師って??
専門看護師ってそもそも聞きなれない職種ですよね?そうなんです。専門看護師は国内ではまだまだ看護師全体のたった0.2%、その上クリニックで働く専門看護師はとっても少ないため皆様が出会う機会は少ないかもしれません。専門看護師にはいろんな専門分野があり、それぞれ特定の分野の知識や技術をもって、現場のスタッフの皆様と共に患者さんへ質の高い看護を提供することが主な役割です。私は小児看護専門看護師ですので、小児の分野においての知識と技術に特化した看護師ということになります。で、結局何ができる人なの??と思いますよね。魔法のような能力があるわけでは決してありません。今回からのブログを通して皆様が「あぁ、こんなことを考えながらこどもに関わる職種なんだな」と感じていただければ幸いです。
クリニックへ来られるお子さんと関わるときに小児看護専門看護師の私が大切にしていること
私が小児看護に携わり、20数年の間にも医療の進歩もめまぐるしく進んでいます。私は小児看護専門看護師として、お子さんが成長していく中でお子さん自身が自分の健康を守ることができるようにサポートしていきたいと考えています。クリニックという場は、身体を元気にするという場だけではなく、「お子さんが自分の体調の変化に気づく」「クリニックで体験したことが自分の身体を守る行動のきっかけになる」そんな大切な場であると考えています。私がさがわキッズクリニックに来られるお子さんひとりひとりに関わる際にいつも大切にしている3点を本日はご紹介します。
①医療を受ける中ではこどもがいつも主役!
クリニックに来られるご家族とお子さんは、体調が優れず、ご家族も不安が大きい中で受診されています。さがわキッズクリニックでは看護師がまず初めに問診に伺います。その際に付き添われているご家族がたくさんお話をしてくださることがあります。それはもちろんとても大切な情報で私ももちろん大切にしていますが、何よりお子さんがどのように症状を捉えているか、お子さんが何を感じてここに来ているか、何を体験しているか、何を望んでいるか、五感をフルに使って情報を得ています。そのため、幼児期頃からのお子さんからも敢えて情報を聞き出し、お子さんの言葉や表現から、お子さんの感じ方や体験を想像し、治癒までの方法をお子さんと一緒に考えることを大切にしています。ときどき私から急に質問されて、「え?ぼく?(わたし?)」とドキドキしている様子も伺えますが、「私はあなたのからだのことをあなたからも聞いて治る方法を一緒に考えたいんだよ」というメッセージを送っています。そのような関わりによって、お子さんが自分の身体の変化に気づくきっかけや、自分の治療について自分で決め治していくという気持ちが芽生えるきっかけになればいいなと思っています。
②こどものどんな些細なチャレンジも見逃さない
お子さんたちは知らない大人に囲まれて見たこともない器具ばかりで「今日はここでどんなことをされるのかな」「この人は何もしないといっているけど本当かな」など何をされるかわからない不安でいっぱいの中クリニックに来てくれています。一生懸命周りの様子を伺って不安そうに情報を集めている姿をよく見ます。クリニックに来てもらう回数を重ねるごとに、最初はクリニックに入るだけでも大泣きだったのが、今日は問診でお話を聞くことができた、今日は体温計を自分で挟むことができた、今日は自分から症状をお話ししてくれた、こんなスモールステップを私は非常に嬉しく感じています。そしてそれはお子さんが単に成長したというだけではなく、お子さんの中で「今日はここを頑張ってみよう」というチャレンジの積み重ねであると思っています。そのようなお子さんたちのちょっとしたチャレンジも見逃さず、達成できるようにサポートしたり、達成した時に一緒に喜んだり、お子さんの勇気を称える存在でありたいなと思っています。少しずつお子さんがクリニックは嫌なことばっかりする場所じゃないんだなと感じてくれ、安心して通える場所でありたいと願っています。
③「ぼく(わたし)大切にされているな」と感じる関わりをする
クリニックはもちろんこどもたちが苦手な処置もたくさんあります。医師や看護師がお子さんに侵襲的な処置を行うこともたくさんあります。当然お子さんたちは自分の安全を守るために必死で抵抗することもあります。その時こそお子さんそれぞれの感じ方、体験を大切にしながら、お子さんにわかるように説明し、お子さんの代弁者や味方でいたいと考えています。「嫌だよね、怖いよね。だけどあなたが勇気を出して頑張ることを私は全力でサポートするよ」という気持ちでお子さんと向き合っています。最後は「とっても嫌だったけど、頑張って良かったな」と思ってもらえるような関りができるととても嬉しいです。
初回から長くなりましたが、今回は私がクリニックでお子さんと関わる際に大切にしていることについてお話ししました。
次回からは具体的なお子さんへの説明の仕方や侵襲的な処置を行う時のお子さんへの関わり方のポイントなどについて書いていきたいと考えています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!