百日咳のおうちでのサポート
- 2025年5月31日
- 一般小児科
今流行中の百日咳ですか?
咳が長いこと続いています…
テレビで流行していると聞くので心配です。
今回は百日咳に罹患した(もしくは罹患した可能性のある)際にお家での過ごし方について記載しますので参考にしてみてください。
百日咳について
百日咳は百日咳菌による感染症です。典型的な百日咳の症状はワクチン未接種の乳幼児にみられます。連続的な咳込みで呼吸が苦しくなり、息を吸うときに声門を通過する空気が笛の音のように聞こえます。しかし、予防接種をしている小児では、典型的な症状はみられないことが多く、長引く咳の原因となります。咳が2-3週間継続している場合は受診して相談ください。治療としては抗菌薬内服です。病状改善効果には乏しいかもしれませんが除菌することで周囲への感染を防ぐことが重要です。
おうちで気をつけること
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・こまめに手洗いやうがいをして、特に流行地域(園や学校)はマスクをしましょう。
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・百日咳に罹患した家族から感染することが多く、予防接種が可能な乳児は積極的に予防接種を受けましょう。また、小学校入学前に低下した抗体をもう一度高めるために、百日咳ワクチンを含む「三種混合ワクチン」の接種を日本小児科学会では推奨しています。
お子さんが登園登校できる目安
- ・特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで登園登校禁止です。
こんな時は相談してください。
- ☑呼吸が早く肩で呼吸をする、あばら骨が浮き出るような呼吸をしているとき
- ☑水分をあまりとらず、おしっこが12時間以上でていないとき
- ☑元気が無く、ぐったりしているとき